郷土料理
地元の野菜をたっぷり、西条酒と塩で味つけしたシンプルな鍋料理です。


西条の酒蔵にはそれぞれに伝わる蔵人たちの食事があります。
その中で、古くは「びしょ」と呼ばれていた蔵人たちの間に自然と定着した便利な「まかない料理」が、現在の「美酒鍋」の原型です。
蔵人が作業の合間に食べても利き酒に影響がでないよう、砂糖、醤油を使わず、塩胡椒とお酒だけのあっさりした味つけになっています。
飲んでいたお酒をどんどんつぎ足し、具材もつぎ足します。
人が入れ替わっても一つの鍋で食するため、上下関係の厳しさも食事のときだけは和んだといわれています。
![]() ![]() お酒はいわゆる料理酒でなく、飲んでおいしい日本酒をたっぷり贅沢に使います。 |
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材料を1度に鍋に入れずに半分づつに分けると、1回目はあっさりした味、2回目は味がより染みたおいしさを楽しめます。
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- 鍋を火にかけ、スライスしたにんにくを軽く炒めます。
- 豚バラ肉を炒めます。脂の多い部分から、脂を満遍なく延ばします。
スナズリ、鶏肉を炒め、軽く塩・胡椒で味つけます。 - 野菜・こんにゃく・きのこなどを入れます。
火の通りやすさを考えて、堅めのものから先に、柔らかめのものを後に。最後に白菜の葉っぱで蓋をするような感じにします。 野菜の水分が出て蒸し焼き加減になります。
軽く塩で味つけ、日本酒をたっぷりかけます。 - しばらくそのままで蒸し加減にして、お酒のアルコールも飛ばします。
時々肉など火の通りにムラがないか確認します。
試食して甘ければ塩胡椒を、辛ければお酒を足します。 - 野菜がしなしなになって満遍なく火が通ったら、人数分小皿などにとりわけます。
ピーマンの緑、人参の赤をトッピングにすると、彩り鮮やかに食欲をそそります。 火を小さくして焦げ付かないように。水分が足りないようならお酒を入れます。 - 残り半分の材料で2回目を同じように繰り返します。旨みスープが鍋に残っているので、よりコクのある味になります。