プロジェクト概要
地域総合開発計画ケーススタディ
東広島市中心市街地近郊の約20ヘクタールの遊休地をケーススタディとして、地域総合開発計画を立案します。
蘇る命・日本の里―再興・再生・再育―
背景として、農村を取り巻く潮流には、安心安全への高まり,食料自給率の低下,農業従事者の高齢化等があります。
農の持つ機能の再考すると、自然環境の維持,社会問題解決の糸口,コミュニティ形成の縮図が考えられます。
また、東広島の特徴のある立地として「農」や「食」をテーマとした研究施設が立地しています。
以上のことから、今後の取組みとして、次のことが考えられます。
- インパクトのある地域活性化の基盤づくり
- 市民生活の交流拠点づくり
- ブランド化の推進に向けた東広島市全体のネットワーク化
- 特産物の新たな流通開拓
- 高付加価値化に向けた農業の六次産業化
再興
生活や産業の環境への配慮や生産の高品質,高効率化を最先端の技術を導入しながら,農業だけでなく,関連産業の「蘇り」を図ります。
導入機能のイメージ
- 販売・流通・加工機能
地域産品や特産品の新たな流通ルートの開拓や,新商品開発を中心に,販売酒造で培った発酵技術を応用した食材加工,土壌菌と有機性廃棄物を用いた肥料生産等 - インキュベート機能
農業者・民間企業・研究教育機関の連携によるIT農業技術,新たな栽培方法等の研究開発
導入施設(例)
・直売所・食品加工棟・加工試験・管理棟・循環型肥料製造棟・保管庫(冷温高湿庫等)・荷捌・出荷場・施設栽培棟・体験農園,試験農園・トラックヤード・駐車場・緑地
利用イメージ
・各施設の利用や雇用・畑から消費者まで一連の流れの体験・食の加工体験・循環型肥料の製作体験,モデル利用など・各施設の利用や雇用・園芸療法農園と連携した農園体験・施設栽培体験・見学など
再生
住民の生きがい,施設利用者の生きがい,市民の生きがいを創造し,人々の本来持つ生命力「心の蘇り」を目指します。
導入機能のイメージ
- アグリセラピー機能
地区内で生産される食材と周辺環境を活かした農業治療・園芸療法・医食同源の実践 - 環境共生型居住機能
緑道やせせらぎ,家庭菜園を備えた低層環境共生住宅街区(週末居住・2地域居住対応) - 都市環境向上機能
地区内外の交流・連携に係る諸活動活性化や防災機能向上,緑のネットワーク形成などに資するオープンスペース機能 - 交流・連携機能
普段は地区の公園機能を有し,様々な交流イベント時の会場としての利用されるシンボルパーク機能
導入施設(例)
・機能訓練棟・短期,長期入所・管理棟・マルチパーパス棟(会食・談話等)・園芸療法農園・サービスヤード・環境共生住宅(農業・園芸スペース付属)・せせらぎ・ポケットパーク・住区基幹公園・共同駐車場・修景緑地(親水空間等)・休憩施設・公衆便所・緑地
利用イメージ
・各施設の利用や雇用・園芸セラピーの体験・短期,長期入所施設との交流・住宅への入居・入居者の直売所への顔の見える出品・食のイベントの開催と利用など
再育
周辺の高等教育機関と連携を図るとともに,農のフィールドを活かしながら子どもから高齢者まで心の再教育を図ります。
導入機能のイメージ
- 食育・農育機能(研究・体験・販売)
研究教育機関として共同方式による体験型・実践型農業を通じた食育・農育の実践 - 食育・農育機能(飲食・物販)
地区内で生産される安全・安心な食材の飲食・販売,自ら収穫した食材を調理・食事できる体験施設の整備・農家レストラン(オーベルジュ,ファームバイキング) - 環境保全機能
自然環境の保全と潤いある住環境の確保を目的とした既存山林の保全及び緩衝緑地の整備
導入施設(例)
・研修棟(セミナーハウス)・施設栽培棟・体験農園,試験農園・農家レストラン・バーベキューサイト・緩衝緑地・ポケットパーク
利用イメージ
・各施設の利用や雇用・園芸療法農園と連携した農園体験・施設栽培体験・見学・農家レストランでの料理教室・貸し農園やその他のゾーンと連携し,収穫から消費までを体験・作付体験・収穫体験・農家民泊など・散策利用